世界最大規模のNFTマーケットプレイスとして知られるOpenSea。誰でも簡単にNFTの購入や販売ができます。そんなOpenSeaでNFTを取引してみたいと考えている人も多いのではないでしょうか。
この記事では、OpenSeaの使い方を購入方法と販売方法に分け、それぞれわかりやすく解説します。上手く取引を進めるコツも紹介するので、この記事を参考にOpenSeaでの取引に挑戦してみてください。
OpenSea(オープンシー)とは

OpenSeaとは、世界最大の規模を誇るNFT(非代替可能トークン)マーケットプレイスです。アートや土地などさまざまなNFTが取引されています。下記に特徴をまとめました。
- 数あるマーケットプレイスの中でも最大規模
- どんな人でも自分のNFTを販売・購入できる
- さまざまなブロックチェーンに対応している
- プロユーザー向けに「OpenSea Pro」が提供された
OpenSeaでは、初心者でも簡単に登録でき、NFTの売買や転売が可能です。また、さまざまなブロックチェーンに対応しており、イーサリアム(ETH)だけでなく安く使えるポリゴン(Polygon/MATIC)も利用できます。
2023年4月には、プロユーザーに向けてより充実した機能が備わった「OpenSea Pro」が提供されるなど、より大規模なマーケットプレイスとして進化しています。
OpenSeaの始め方(登録方法)

OpenSeaを始める際は、いくつかの準備が必要です。
- 国内の仮想通貨取引所に口座を開設する
- イーサリアムを取得する
- MetaMaskなどのウォレットを準備する
- イーサリアムをウォレットに送金する
- OpenSeaにアカウントを登録しウォレットを接続する
OpenSeaの始め方や使い方については下記の記事で詳しく解説しています。

OpenSeaの取引方法5つを解説

OpenSeaでは、提示されている金額で取引する固定販売(Fixed Price)以外にも、複数の取引方法があります。事前に覚えておきましょう。
取引方法 | 概要 |
固定販売(Fixed Price) | 提示されている金額で取引する。もっともシンプルで初心者におすすめ。 |
オファー(Offer) | 購入者が出品者に対して金額を提示する。 |
オークション(Timed Auction) | ①イングリッシュ式・・・一般的なオークション。期間内に最高額を入札した人が落札できる。 ②ダッチ式・・・価格が徐々に下がっていき、最初に入札した人が落札できる。 |
セット販売(Bundle) | カード、ゲームなど同一コレクション内でセット販売できる。 |
まとめ出品 | さまざまなタイプのNFTをミックスしてまとめて出品できる。 |
購入の際はどの取引方法なのかよく確認し、出品の際は作品に適した方法を選んでください。
OpenSeaを使ったNFTの買い方(購入方法)

OpenSeaを使ったNFTの購入方法を解説します。
- 購入したいNFTを探す
- 取引方法に合わせて購入や入札
購入したいNFTを探す
まずは、OpenSeaで欲しいNFTを探しましょう。欲しい商品や好きなアーティストが決まっている際は、そのNFTを検索してください。
特に決まっていない場合も、検索条件を絞り込み好みの商品を探せます。
取引方法に合わせて購入・入札
購入したいNFTが決まったら、イーサリアムで購入します。商品ページで金額や商品の説明を確認したうえで、取引方法に合わせて購入や入札してください。
購入の際はガス代(手数料)が発生し、ガス代はイーサリアムの取引量によって変動します。そのため、なるべくガス代が安い時に取引するのがおすすめです。取引のタイミングのコツについては、記事後半で紹介しています。
OpenSeaを使ったNFTの売り方(出品方法)

OpenSeaを使ったNFTの出品方法を解説します。
- NFTを作成し作品情報を登録
- 出品したいNFTを選択
- 取引方法を設定して出品
NFTを作成し作品情報を登録
まずは、OpenSeaで販売したいNFTを作成しましょう。NFTはOpenSeaのサイトにある「作成」から行い、作品の名前や説明、ロゴ画像などを細かく登録します。
最後に「Create」のボタンを押せば、NFTの作成は完了です。
出品したいNFTを選択
作成が完了したら、出品したいNFTを選択します。作成したNFTはOpenSeaのサイトにある「My Collections」に保管されているので、そこから出品したいNFTを選びましょう。
出品条件を設定して出品
出品するNFTを選択したら、販売方法や価格、期間など出品条件を設定しましょう。設定が完了したらOpenSeaのサイトにある「Post Your Listing」ボタンを押すと、ガス代の手続きのためにMetamaskが起動します。
Metamaskで「署名」ボタンを押すことで、NFTの出品が完了します。出品したNFTが売れるまでの間は、作品情報や価格の変更が可能です。
OpenSeaでの取引のコツ

OpenSeaでNFTを取引する際のコツを紹介します。
- ガス代(手数料)のかかるタイミングを把握する
- ブロックチェーンを変更する
- 偽物や詐欺に注意する
- ロイヤリティを設定する
ガス代(手数料)のかかるタイミングを把握する
OpenSeaでNFTを出品・販売する際は、ガス代(手数料)がかかります。ガス代がかかるタイミングは下記の通りです。事前によく確認しておきましょう。
- 初めて作品を出品する際
- 出品をキャンセルする際
- オファー形式での取引でオファーを受ける際
- オークション形式の取引で1ETH未満で売れた際
ガス代の安いときに取引する
OpenSeaのガス代は、時期によって変動します。初めてNFTを出品する際はガス代がかかるので、ガス代の安いタイミングで始めるだけでも節約できるでしょう。
ガス代は、多くの人が同時にサービスを利用した際に、ガス代を高く支払った人から優先的に取引が行われることで高騰します。ガス代の推移などが以下のようにグラフで確認できるサービスもあるため、ぜひ活用してください。

偽物や詐欺に注意する
NFTのクリエイターのには、人気のクリエイターが多数存在します。有名クリエイターの名を借りた偽物のNFTが流通している場合もあり、注意が必要です。
偽物を避けるための対策としては、クリエイター本人のSNSプロフィールからOpenSeaに飛ぶ、出品者アカウントにある情報をよく確認するなどが挙げられます。
また、OpenSeaの偽サイトやOpenSeaの名前を使った詐欺メールなども存在します。怪しいサイトにアクセスしないよう注意が必要です。
ロイヤリティを設定する
OpenSeaのロイヤリティとは、自身のNFTが2次販売(転売)された際に販売金額の一部がもらえることです。これは、NFTの作成やクリエイターへの継続的なサポートを提供するために重要なシステムと言えるでしょう。
ロイヤリティはNFT作成画面から設定できます。ロイヤリティを設定していないと2次販売されても報酬がもらえないため、注意が必要です。他のコンテンツを参考に、相場に合ったロイヤリティを設定してください。
OpenSeaでの購入・販売にまつわるよくある質問

ここからは、OpenSeaで購入・販売する際によくある質問を解説します。
NFTは儲かる?
必ずしも儲かるとは限りませんが、儲かる可能性はあると言えるでしょう。稼ぎ方としては、NFTの2次販売やクリエイターとして自身のNFTを販売するといった方法が挙げられます。
海外の有名クリエイターの中には、作品が約6935万ドル(約75億円)で落札された例もあり、膨大な金額が動いていることがわかります。
NFTが売れない場合は?
NFTが売れない原因としては、作品の認知度が低いことやコンセプトが不明確、価格が高すぎるといった可能性が考えられます。
初心者の場合、まずは作品を作成して出品することが大事ですが、ビジネスとしての取引を目指すなら、マーケティングやブランディングが必須です。
また、価格は最初のうちは数百円〜数千円程度と購入しやすい価格に設定しておき、だんだんと値上げしていくのがよいでしょう。
スマホアプリで取引できる?
OpenSeaはスマホアプリ版も存在し、アプリからNFTの閲覧ができます。しかし、現時点ではアプリから出品や購入を含む取引を行うことはできません。
まとめ
OpenSeaでは世界中の人々がNFTを取引しています。OpenSeaのアカウントやウォレットの準備が整ったら、簡単に販売や購入ができるのが魅力です。
スムーズに取引するためにはコツがあるので、事前によく理解しておきましょう。ぜひあなたもOpenSeaを使ったNFTの取引に、挑戦してみてくださいね。