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NFTマーケットプレイスのおすすめ12選を一覧で紹介|選び方も解説

日本や海外でNFTの取引が行われているNFTマーケットプレイス。市場は拡大を続け、NFTマーケットプレイス自体の開発も進んできました。これまで複製の問題があった音楽作品などもNFTとして出品でき、購入したNFT作品をゲームでシェアすることもできます。

しかし、NFTマーケットプレイスは種類が多く、初心者はどれを選べばいいか分からないのではでしょうか。この記事では、手数料無料や日本語に対応しているNFTマーケットプレイスを、比較しながら一覧で紹介します。自身に合うサービスを選んでくださいね。

NFTの購入・販売サイト「NFTマーケットプレイス」とは

NFTマーケットプレイスとは、画像やイラストなどのNFT作品を購入から販売までできる市場のことです。NFTは、ブロックチェーン技術による非代替性トークンを意味する言葉で、作品の唯一無二を示せます。NFT作品をオンライン上で取引できる場所がNFTマーケットプレイスです。

取引はおもに仮想通貨が利用されますが、マーケットプレイスごとに利用できる仮想通貨の種類は異なります。他にも、利用されているチェーンやウォレットの種類が異なるので、取引前の確認が必須です。

NFTの購入初心者にもおすすめなマーケットプレイス12選

NFTはコロナ禍が始まった2021年頃から急速に利用者が増え、現在は日本を含む世界中で取引されています。イラストレーターなどの専門的な技術者だけでなく、誰でも購入や出品ができる点が魅力です。

NFTマーケットプレイスは、世界中のユーザーが利用する海外のマーケットプレイスや、日本円で利用できる国内のマーケットプレイスがあります。

国内のNFTマーケットプレイス7選

まずは、人気のある国内のNFTマーケットプレイスを7種類紹介します。

取引ジャンル 手数料 利用チェーン 決済方法 ウォレット
HEXA ツイート/画像/イラスト/
3D/動画/音声/記事
無料 無し 日本円 無し
LINE NFT アート/イラスト/
トレーディングカード
無料 1種類 仮想通貨LINK
LINEPAY(日本円)
1種類
Coincheck NFT ゲームアセット/
トレーディングカード
1次販売 無料
2次販売 10%
2種類 仮想通貨 1種類
Rakuten NFT アート/音楽/漫画/アニメ/
スポーツ/アイドル
1次販売 14%
2次販売 14%
1種類 仮想通貨
クレジットカード
1種類
SBI NFT アート/画像/音楽/動画/
ゲームアセット/トレーディングカード
1次販売 10%
2次販売 ※アーティストにより変動
2種類 仮想通貨
クレジットカード
3種類
Adam byGMO アート/漫画/
トレーディングカード
1次販売 5%
2次販売 5%
1種類 仮想通貨
クレジットカード
銀行振込
1種類
NFT Studio アート/イラスト 1次販売 20%
2次販売 10%
3種類 クレジットカード 1種類

HEXA(ヘキサ)

HEXAは、日本円で取引ができる国内で人気のNFTマーケットプレイスです。仮想通貨やウォレットの準備が不要かつ手数料無料という魅力があります。

仮想通貨の利用に必要な口座開設の手間が無く、すぐに取引を始めたい人や、手軽にNFTの取引がしたい人におすすめです。日本語にも対応しているので、英語が苦手な人でも簡単に購入や出品ができます。

LINE NFT

LINE NFTは、LINEのような操作方法で簡単に取引できるNFTマーケットプレイスです。仮想通貨だけでなく、日本円での取引ができます。また、手数料が不要なので初心者も手軽に始められるでしょう。

LINE NFTの魅力として、クリエイターの豪華さが挙げられます。ももいろクローバーZや吉本興業など、知名度の高いクリエイターが利用しているので、ファンの人はぜひ利用してみてください。

Coincheck NFT

Coincheck NFTは、国内で初めて仮想通貨取引所がサービスを開始したNFTマーケットプレイスです。20種類もの仮想通貨に対応しており、Coincheckの口座を持っていれば、NFTの取引にかかる手数料が無料で取引できます。

2023年5月時点で取り扱っているNFT商品は、「The Sandbox(サンドボックス)」や「Decentraland(ディセントラランド)」、「元素騎士オンライン」など20種類です。

また、Coincheckが管理する専用のウォレットによって安全性が確保されている点でも多くのユーザーに選ばれています。

Rakuten NFT

Rakuten NFTは、仮想通貨を持っていなくても日本円があればNFTの取引ができるNFTマーケットプレイスです。既にIDを持ち、「楽天市場」や「楽天トラベル」などの共通しているサービスを利用したことがあれば、IDはそのままRakuten NFTで使えます。

他にもクレジットカードが使用でき、購入する度に楽天ポイントが貯まる仕組みです。楽天のサービスを普段から利用している人にとって使いやすくメリットが多いので、楽天ユーザーは利用を検討してみてもよいでしょう。

SBI NFT

SBI NFTは、以前「nanakusa(ななくさ)」という名称で利用されていたプラットフォームで、4種類の豊富なウォレットに対応しています。手数料が安いポリゴンチェーンに対応しており、決済方法は仮想通貨かクレジットカードの2種類です。

SBI NFTは、作品が審査に通らなければ出品できないという特徴があり、公認されたアーティストのみ販売できます。そのため、詐欺や偽物の作品が流通する可能性は非常に低く、安全性が高いNFTマーケットプレイスと言えるでしょう。

Adam byGMO(アダム)

Adam byGMOは、仮想通貨だけでなく日本円で取引ができ、クレジットカードや銀行振込など利用しやすい決済方法を採用しているNFTマーケットプレイスです。日本語版と英語版どちらにも対応しており、海外にいても取引が円滑にできます。

他のNFTマーケットプレイスには無い珍しい特徴として、YouTuberのNFT販売があります。人気YouTuberのヒカルさんが出品するスベシャルコンテンツでは、2023年6月現在の売上が2768,001円を記録しました。

他にも、出品できるユーザーはAdam byGMOと契約しているユーザーに限られています。また、ロイヤリティの利率が20パーセントとかなり高く設定されているため、2次販売時の収益が他に比べて少額です。初心者は利率が低い別のNFTマーケットプレイスを利用するとよいでしょう。

NFT Studio

NFT Studioは、イラストレーターが作成した作品とユーザーを繋ぐプラットフォームとして、2021年3月にリリースされたNFTマーケットプレイスです。仮想通貨の他にクレジットカードでの決済ができます。

また、NFT Studioは構築をサポートするカスタマイズショップ「NFT Studio OEM」を提供しています。NFT Studio OEMは、今までの開発やサービスから得た知見などをコンテンツ事業社に提供し、構築のサポートをする仕組みです。このサービスは他には無く、NFT Studio独自の取り組みであることから大きな特徴と言えるでしょう。

海外のNFTマーケットプレイス5選

次に、人気のある海外のNFTマーケットプレイスを5つ紹介します。

取引ジャンル 手数料 利用チェーン 決済方法 ウォレット
Opensea アート/画像/音楽/
トレーディングカードなど
1次出品 無料
2次販売 2.5%
4種類 仮想通貨 14種類
Blur アート/音声 無料 1種類 仮想通貨 1種類
SuperRare アート 1次出品 15%
購入時 3%
1種類 仮想通貨 8種類
Rarible 画像/イラスト 1次出品 無料
2次販売 無料
購入時 5%
クレジット決済 3%
4種類 仮想通貨
クレジットカード
7種類
Foundition アート/画像/動画 1次出品 15%
2次販売 5%
1種類 仮想通貨 170種類

Opensea(オープンシー)

Openseaは、世界の中でも最大のユーザー数を持つ人気なNFTマーケットプレイスです。対応しているチェーンは8種類と豊富で、さまざまなニーズに対応しているプラットフォームです。対応チェーンは今後の需要拡大に伴って、さらに追加される見込みがあります。

また、Openseaの特徴は、出品や購入に制限はなく誰でも利用できることです。日本円での決済が出来ないので、利用を始める際は、国内の仮想通貨取引所で口座を開設してから仮想通貨を準備しましょう。

Blur(ブラー)

Blurは、独自のトークン「BLUR」を提供しており、手数料が無料で利用できるNFTマーケットプレイスです。対応しているチェーンはイーサリアムのみですが、2023年3月にBLURが多くの取引所に上場したことにより、今後の対応チェーンの増加が期待されています。

他にもアグリゲーター機能などが備えられており、Blur以外のNFTマーケットプレイスで販売されているNFTの購入が可能です。

SuperRare(スーパーレア)

SuperRareは、独自のトークンとして「Rare」を提供しているNFTマーケットプレイスです。Rareは、2021年10月に大手の仮想通貨取引所であるBinanceに上場しています。

SuperRareの特徴は、出品のために厳重な審査を通過する必要があることです。審査を厳しくさせることで、品質の高いNFT作品のみ流通します。本格的なクリエイターを目指す人がSuperRareの審査を通ると、その後の宣伝にもなるでしょう。

公式より公開されている審査を突破するためのポイントを以下に記載しています。

  • 完全なオリジナル作品のクリエイターであること
  • SNSの集客力があること
  • オリジナルのテーマやブランドがあること
  • 作品に希少な価値があること
  • SuperRareに関心があり、何度も挑戦する精神があること

Rarible(ラリブル)

Raribleは、海外のNFTマーケットプレイスの中でもOpenseaに次いで有名なNFTマーケットプレイスです。独自のトークン「RARI」を提供しており、NFTの発行時の手数料が無料という特徴があります。また、5種類のチェーンに対応しており、今後も増加が期待できるNFTマーケットプレイスです。

独自トークンRARIは現金で購入ができないため、以下の3つの方法で入手する必要があります。

  • エアドロップを使う
  • Uniswap(ユニスワップ)を使う
  • Raribleを使う

Foundition(ファンデーション)

Founditionは、以前招待された人だけが出品できる仕様でしたが、2022年5月から招待制を廃止して誰でも出品できるようになったNFTマーケットプレイスです。手数料は作品の作成時とNFT発行時に発生する仕組みで、毎回支払わなくてはなりません。

Founditionの特徴は、Openseaと連動することです。Openseaで出品してもFounditionには出品されませんが、Founditionで出品すると連動してOpenseaに出品されます。少しでも多くのNFTマーケットプレイスを利用して出品したいアーティストにとって、ぜひ有効利用するべき仕組みと言えるでしょう。

NFTマーケットプレイスの選び方を解説

それぞれ異なった特徴や、ジャンルを取り扱うNFTマーケットプレイス。初心者におすすめな選び方を4つに分けて解説します。

購入したいNFTのジャンルがあるか

自身が購入したいNFTのジャンルがあるか確認をしましょう。例えば、自身が購入したいNFTが動画の場合、動画を取り扱っているNFTマーケットプレイスを探さなくてはなりません。

画像やイラストのみ取り扱うNFTマーケットプレイスに登録しても、目的の動画が無ければ意味が無いので、事前に調べてからの利用がおすすめです。

持っている仮想通貨が利用できるか

保有している仮想通貨が利用できるか確認をしましょう。それぞれのNFTマーケットプレイスによって、取り扱いのある仮想通貨は異なります。

利用したいNFTマーケットプレイスに保有している仮想通貨が無い場合は、新たに日本円で購入するか、売却した資金で目的の仮想通貨を買い直すなどの対処が必要です。そのような手間を省くために、NFTマーケットプレイスを選んでから仮想通貨を準備するのもよいでしょう。

手数料が無料のサイトか

手数料が無料かどうか確認しましょう。NFTマーケットプレイスは、国内・海外に関係なく手数料がそれぞれ大きく異なります。手数料は、1次販売・2次販売・決済・振込などの種類があり、パーセンテージは多種多様です。

まずは少額から始めたい初心者にとって、手数料が大きな痛手になるので、手数料無料で取引できるNFTマーケットプレイスを選ぶとよいでしょう。取引に慣れて資金が集まってきたら、手数料がかかるNFTマーケットプレイスの利用を検討するのもおすすめです。

安全性が高く使いやすいか

安全性が高く使いやすいサイトかどうか確認をしましょう。NFTマーケットプレイスは次々と新しいサイトが開発・提供されており、利用者が少ないサイトに詐欺を目的とした悪質ユーザーが潜んでいる場合もあります。

初めての利用には、運営元が有名でユーザーが多く、信頼できるNFTマーケットプレイスを選ぶようにしましょう。

他にも、利用したいNFTマーケットプレイスが使いやすいかどうかの確認も重要です。海外のNFTマーケットプレイスの中には、日本語に対応していないものも多く、英語が苦手な場合は苦労することもあります。始める前に、自身が使いやすいかどうか確認してから始めてくださいね。

NFTの購入方法を解説

ここからは、NFTの購入方法を4ステップで解説します。

1.国内の仮想通貨取引所で口座を開設して仮想通貨を購入

まずは、国内の仮想通貨取引所で口座を開設しましょう。NFTマーケットプレイスでNFTを購入するためには、仮想通貨での決済が主流となっています。仮想通貨は日本円で購入しなくてはなりません。そのために日本円を入金するための口座を開設しておく必要があります。

口座が開設できたら、必要な分の日本円を入金し、利用したいNFTマーケットプレイスに合わせた仮想通貨を購入しましょう。

2.NFTウォレットを作成して仮想通貨を送金

次に、NFTウォレットを作成して購入した仮想通貨を送金してください。NFTウォレットとは、NFTの保管や仮想通貨の管理ができるWeb上の財布のようなものです。NFTを取引するユーザーの多くは、「Metamask(メタマスク)」というウォレットを利用しています。

Metamaskは、ほとんどのNFTマーケットプレイスに対応しており、仮想通貨のスワップ(交換)ができる点でも人気のウォレットです。PCからの利用だけでなくスマホアプリもあり、どちらも無料で始められます。

ウォレットの準備ができたら、購入した仮想通貨を送金し、保管しておきましょう。

3.NFTマーケットプレイスでアカウントを作成してウォレットを連携

次に、利用したいNFTマーケットプレイスを選んでアカウント登録をしてください。アカウント登録は、公式サイトやアプリから行います。メールアドレスの登録やユーザー名の入力など複雑な操作は無く簡単にできるので、画面表示に従って登録を進めてください。

4.購入したいNFTを選んで取引開始

ここまで準備ができたら、NFTマーケットプレイスから購入したいNFTを選び、取引を始めましょう。

NFTの出品方法を解説

次に、NFTの出品・販売の方法を2ステップで解説します。

1.出品したいデジタル作品を準備

まずは、出品したい作品を準備しましょう。作品はデジタル化したものでないと出品できないので、現像した写真の現物などではなく、データを準備してください。

既に購入済みの、NFT化されている作品を2次販売したい場合はそのままで大丈夫です。

2.NFTマーケットプレイスにデジタル作品を登録して出品

次に、出品したい作品のジャンルがあるNFTマーケットプレイスを選びましょう。選んだ後は、作品を登録をしましょう。世界最大のユーザー数を誇るOpenseaを例にあげると、以下の登録の流れになります。

  1. イメージ画像の設定(ロゴ/バナー/アイキャッチなど)
  2. 詳細情報の入力(作品名/出品カテゴリー/リンク・URLなど)
  3. 取引設定(チェーン/仮想通貨/ロイヤリティなど)
  4. 表示形式(選択式)

全ての設定と入力が完了したら、記入漏れがないか確認をし、出品してください。

NFTマーケットプレイスを利用する際の注意点

イラストや画像に限らず、動画や音声までも取引できるNFTマーケットプレイス。NFTは2次流通後も利益が入るので、アーティストやクリエイターにとってNFTマーケットプレイスは安心な取引場所と言えます。

しかし、利用する際はハッキングや詐欺、仮想通貨の価格変動などに注意しなくてはなりません。

偽物や詐欺に注意

販売されているNFTの中には、まれに本物に見立てた偽物があります。特に、サービス開始されたばかりの信頼性の低いNFTマーケットプレイスなどに詐欺が多い傾向です。

作品が偽物だけでなくNFTマーケットプレイス自体が詐欺のために作られている可能性もあるので、登録する前に信頼できるかどうか情報収集しましょう。

稼働通過の価格変動に注意

仮想通貨はリアルタイムで価格が変動しています。ニュースに取り上げられたり、需要が見込まれると急騰し、市場や需要が下がると価格も一気に暴落する仕組みです。

暴落による損失を防ぐためには、保有している仮想通貨の価格の情報をこまめに確認するとよいでしょう。

まとめ

NFTマーケットプレイスは、国内・海外に限らず近年リリースされ続けています。それぞれに違った特徴や魅力があり、販売されているジャンルもさまざまです。ここ数年でNFT取引量は格段に増え、ユーザー数や市場が拡大していることから、今後購入や出品をする人がより増えていくと考えられます。

これから購入や販売を検討している人は、本記事で紹介したNFTマーケットプレイスの一覧や、始め方を参考にしてくださいね。