メタバース

メタバースの不動産(土地)購入方法を解説|失敗を避けるコツも

ゲームやビジネスなどさまざまな分野で注目を集めているメタバース。近年では、メタバース上での不動産投資も活発化しています。しかし「土地の買い方がわからない」「価格はどのくらい?」など悩んでいる人も多いのではないでしょうか。

この記事では、メタバース上での不動産(土地)の購入方法をわかりやすく解説します。購入のメリットや土地の価格、取引ができるプラットフォームについてもまとめました。投資に失敗しないためにも、ぜひこの記事を最後まで読んでください。

メタバースの不動産(土地)とは?

まずはメタバースの不動産がどんなものなのか、下記にポイントをまとめました。

  • メタバースのプラットフォーム上における空間
  • NFTとしてNFTマーケットプレイスで販売されている
  • 価格が常に変動する
  • イベント開催や貸し出しなどさまざまな使い道がある

メタバースの不動産とは、メタバース(仮想空間)を利用するためのシステムであるプラットフォーム上にある空間や区画のこと。空間はNFTとして、OpenSeaなどのNFTマーケットプレイスで販売されています。NFTとはブロックチェーン技術を用いて作られた、改ざんや偽造が難しいデジタルデータです。

メタバースの不動産の価格は、プラットフォームのユーザー数などによって常に変動します。保持する空間を使ってイベントを開催したり、空間を貸し出すことで利益を得るなど、今後はビジネスチャンスとしてさらに注目が集まるでしょう。

メタバースの不動産をなぜ購入する?メリットを紹介

メタバースの不動産の購入には、どのようなメリットがあるのでしょうか。注目が集まる理由を解説します。

現実の不動産と比べ低価格から購入できる

メタバースの不動産は、現実の不動産と比べて安く購入できます。現実の不動産は数百万から数千万単位であることが多いですが、メタバースに不動産は数十万程度で購入可能です。

具体的には、2022年に人気のプラットフォーム上にて約18万円で不動産が購入できた例もあります。価格は常に変動するため一概には言えませんが、少ない資金でも不動産投資ができるのが魅力です。

不動産収入を得ることができる

メタバースの不動産では、現実の不動産のように不動産収入を得られる可能性があります。土地の売買はもちろん、土地に建物などを作って賃貸経営をするのもよいでしょう。

また、現実の不動産と異なり、自然災害による被害や建物の老朽化の心配がないのが特徴です。土地や建物の劣化によって資産価値が下がらないのも大きな魅力です。

特別なイベントなどに参加できる

メタバースの不動産を持っていると、不動産所有者だけが集まるイベントに招待される可能性があります。イベントはメタバース上で開催され、最新の技術に触れたり特典を得られるゲームへ参加できるかもしれません。

過去には人気プラットフォーム「The Sandbox」のイベントで、ゲームクリアにより最大約11万円分の報酬が獲得できた例もあります。

メタバースの不動産を所有しておくことで、単なる不動産収入以外の利益が得られるのも魅力でしょう。

メタバースの不動産の購入方法(買い方)5ステップ

実際にメタバースの不動産を購入する際の方法を、5つのステップに分けて解説します。ここでは、業界最大クラスのNFTマーケットプレイスである「OpenSea」を使った買い方をまとめました。

  1. 購入したい不動産の最新価格を確認
  2. 仮想通貨取引所の口座とウォレットを用意
  3. イーサリアムを購入
  4. イーサリアムをウォレットに送金
  5. NFTマーケットプレイスで土地を購入

1.購入したい不動産の最新価格を確認

まずは購入したい土地を決めて、OpenSeaで最新価格を確認します。このときツールを使用して、相場価格と比べておくのもポイントです。

相場価格がわかるツール:MetaGameHubDAO

不動産購入のための日本円は、最新価格よりも少し多めに用意しておくとスムーズです。

2.仮想通貨取引所の口座とウォレットを用意

メタバースの不動産を購入するためには、仮想通貨取引所の口座とウォレットが必要です。この時点ではまだ費用はかからないため、なるべく早く用意しておくきましょう。

仮想通貨取引所に口座を解説する際は、日本円が使えるように日本国内の取引所を選んでください。また、イーサリアムが買えることも確認しておきましょう。

ウォレットは一般的に使われているMetaMaskを例に挙げて解説します。MetaMaskはスマホやパソコンにインストールしておきましょう。

3.イーサリアムを購入

イーサリアムを購入するために、まずは日本円を仮想通貨取引所の口座に入金します。次に、仮想通貨取引所内にある「販売所」などでイーサリアムを購入しましょう。

各取引所で手順が解説されているので、参考にしてください。

4.イーサリアムをウォレットに送金

購入したイーサリアムをウォレットに送金します。送金の際は、送金先となるウォレットのアドレスが必要なので、コピーしておきましょう。

アドレスを間違えてしまうと正しく送金できないため、間違いのないように注意してください。

5.NFTマーケットプレイスで土地を購入

MetaMaskをOpenSeaに接続し、OpenSeaで不動産を購入します。不動産はOpenSea内の検索窓からキーワードを入力して検索可能です。

OpenSeaに承認された不動産には公式マークを示す「チェックマーク」が付与されているので、怪しい不動産を購入しないよう確認しておくのがおすすめです。

最後に購入したい土地をカートに入れて、購入ボタンを押せば購入が完了します。購入した土地は、ビジネスを展開する場として使ったり売却するなどして活用してください。

メタバースの不動産を購入する際にチェックするポイント

メタバースの不動産を購入する際に、どのような点に気をつけるべきかわからない人も多いのではないでしょうか。

ここでは、投資に失敗しないためにチェックすべきポイントをご紹介します。

プラットフォームの人気

まずチェックしておきたいのが、狙っている土地を扱うプラットフォームの人気度です。あまりにユーザー数の少ないプラットフォームの場合、どれだけ魅力的な土地を持っていても売却や貸し出しが難しい可能性があります。

メタバースの不動産を購入する際は事前に情報収集し、どれだけ人の流入があるプラットフォームなのか確認しておきましょう。

記事後半では人気のプラットフォームを紹介しています。

立地

メタバースの不動産も、現実の不動産と同様に土地の場所によって価格が変動します。あくまで傾向ではありますが、人気の土地は全体から見て中心に集まると言われています。

プラットフォーム側が、中心部の土地に対してプラスアルファの価値を提供している場合もあるので、悩んだらなるべく中心部の土地を検討するのがよいでしょう。

周辺環境

メタバースの不動産を購入する際は、周辺の環境も重要です。土地は一般ユーザーだけでなく企業が所持している場合もあり、有名企業が購入した土地の周りは価値が上がる傾向にあります。

理由としては、有名企業が提供するサービスを利用したいユーザーがその周辺に集まることで、流入が見込める土地と判断されるためです。実際に「The Sandbox」では、adidas(アディダス)が所持する土地の周辺の価格が高くなっています。

不動産収入を狙うのであれば、周辺環境をチェックしてユーザーの集まる土地を見極めましょう。

メタバースの不動産を購入する際の注意点

メタバースの不動産には、メリットだけでなくデメリットも存在します。ここからは、購入の際の注意点を紹介します。

購入は18歳以上から

まずメタバースの不動産を購入するには、18歳以上でなければいけません。メタバースの不動産を購入するには仮想通貨取引所での口座開設などが必要ですが、18歳未満はそれができないためです。ただし、メタバースの利用だけであれば18歳未満でも可能です。

売却益に税金がかかる

メタバースの不動産は、売買により売却益を得られます。その売却益には税金がかかるため、「ゲーム感覚で取引して税金のことを考えていなかった」ということのないように注意ください。売却益が出た場合は税金分の額を確保しておくと安心です。

価値が下がる可能性がある

メタバースの不動産は劣化による資産価値の低下がないとは言え、ユーザー数の減少などにより急激に価値が暴落する可能性もあります。価格は常に変動し、必ず儲かるというわけではないことを理解しておきましょう。

法整備が追いついていない

メタバース市場は近年急激に拡大したため、規制や法整備が追いついていないが現状です。そのため、トラブルに巻き込まれたとしても必ずしも解決できるとは限りません。今後は法整備が整うとともに、規制が厳しくなる可能性もあります。

メタバースの不動産を購入できる人気のプラットフォーム3選

メタバースの不動産を購入できるプラットフォームは種類豊富です。ここでは人気のプラットフォームを3つご紹介します。

The Sandbox(ザ サンドボックス)

土地の発行数 166,464
通貨 SAND
購入できる場所 OpenSea、Coincheck NFT、公式のセール

The Sandbox(ザ サンドボックス)は、ブロックのような世界観が特徴的なプラットフォームです。ユーザーはゲームやワールドを自由に作成でき、作ったゲームを他のユーザーにプレイしてもらう、ワールドを訪ねてもらうといった遊び方ができます。

参入企業としてadidasが挙げられるなど注目度が高まっているため、土地を保有しておけば大きな利益につながるかもしれません。

Decentraland(ディセントラランド)

土地の発行数 90,601
通貨 MANA
購入できる場所 OpenSea、Coincheck NFT

Decentraland(ディセントラランド)は、ユーザーが主体となってワールドを作っていき、自身の世界観を表現できるプラットフォームです。初心者でもワールドを作れるサポートツールもあり、人気を集めています。

不動産や作成したアイテムの価値が大幅に下がることを防ぐ対策がとられているなど、安心して利用できる体制も魅力です。

Somnium Space(ソムニウムスペース)

土地の発行数 5,000
通貨 CUBE
購入できる場所 OpenSea、Holaplex

Somnium Space(ソムニウムスペース)は、複数のインターフェースから使用できる大型プラットフォームです。ワールドやゲームを作成でき、ワールドの構築で業績を上げたユーザーには仮想通貨が付与されることもあります。

VRデバイスに対応しているので、VRヘッドセットなどを持っている人はさらに没入感を楽しめるでしょう。

まとめ

メタバースの不動産とは、メタバースのプラットフォーム上におけるNFTの空間を指します。購入の際には、仮想通貨取引所の口座やウォレットが必要なので、この記事を参考に用意しておきましょう。

メタバースは近年注目度が高まっており、不動産取引により利益を得られる可能性も十分に考えられます。ただし、不動産価格は常に変動するため暴落のリスクも考慮しておくことが重要です。