仮想空間上でお金の役割を持つ仮想通貨。メタバースゲームやNFTを使ったメタバースビジネスへの注目が高まっている今、仮想通貨を利用し始める人が増えてきています。しかし、「仮想通貨」や「NFT」を耳にしたことがあっても、関係性や将来性まで理解している人は少ないのではないでしょうか。
この記事では今後仮想通貨を利用したい人向けに、メタバース関連仮想通貨の選び方や買い方などを解説していきます。おすすめのメタバース関連仮想通貨も一覧で詳しく紹介するので、ぜひ参考にしてくださいね。
メタバースの仮想通貨・NFTとは?関連性について解説

仮想通貨とは、インターネット上で使用する通貨のことです。そしてNFTとは、ブロックチェーン技術を利用したデジタルデータをいいます。ブロックチェーンは、取引履歴を分散して管理する仕組みであり、データの改ざんや変更ができないことが大きな特徴です。
さらに仮想通貨が代替可能(交換や替えが利く)であることに対し、NFTは代替不可能(交換や替えが利かない唯一無二)という違いがあります。例えば同じ楽曲のCDでも、アーティストのサインがあるだけで唯一無二となり、2つの価値は全く別物になるということです。
そうした価値を持つアイテムの不正利用や、コピーを防ぐために利用されているのがNFTです。またメタバースではプラットフォームごとに独自の仮想通貨が使われているので、NFTの売買をする際は事前に準備しておくとよいでしょう。
メタバースのおすすめ関連仮想通貨の銘柄12選

メタバース関連仮想通貨には多くの種類があり、それぞれに特徴や変動価格があります。このことから、どの通貨を選んだらよいか悩んでしまう人が多いのではないでしょうか。
ここからは、初心者にもおすすめなメタバース関連仮想通貨の銘柄を12種類紹介するので、ぜひ参考にしてみてください。
1.ENJ【エンジンコイン】
エンジンコインは、NFTプラットフォームの「Enjin Platform」で使用されている通貨です。ユーザー数は、2000万人を越えており世界中で人気となっています。
エンジンコインの特徴は、NFTの発行や販売が簡単にでき、メルティング(作成済みNFTをエンジンコインとして取り出す仕組み)で使わなくなったNFTをエンジンコインに戻せるという点です。
仮想通貨名/シンボル | Enjin Coin/ENJ |
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価格 | ¥46.67 |
時価総額ランキング | 98位 |
国内取引所 | コインチェック・GMOコインなど |
2.MANA【マナ】
マナは、イーサリアムブロックチェーンを利用したプラットフォーム「Decentraland」で使用されている通貨です。MANAは資金調達のためICO(仮想通貨の新規発行)を開始して数十秒の間に、約26億円を収集した事で話題を呼びました。
MANAを使うことで、Decentraland内の土地の購入・建物やアイテムの販売などをすることができます。
仮想通貨名/シンボル | Decentraland/MANA |
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価格 | ¥68.43 |
時価総額ランキング | 44位 |
国内取引所 | なし(海外のBinance・OKExなど) |
3.WAXP【ワックス】
ワックスはOPSkinsが開発した通貨で、アイテムなどをNFTとして販売する時に使用します。ICO(仮想通貨を新規発行)では、90億円という莫大な資金調達に成功しており、さまざまな取引所に上場している通貨です。
処理スピードが速く取引手数料無料のEOSを開発の基盤としており、低コストで取引できるという特徴があります。
仮想通貨名/シンボル | WAX/WAXP |
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価格 | ¥8.07 |
時価総額ランキング | 173位 |
国内取引所 | なし(海外のBinance・Huobi・Kucoinなど) |
4.SAND【サンド】
サンドは、人気メタバースゲーム「The Sandbox」で使用されている通貨です。ICO(仮想通貨を新規発行)では、日本の大手ゲーム開発会社やその他の企業から2億円越えの資金調達に成功しており、今後価格高騰が期待されています。
さらにThe Sandboxの土地「LAND」の上限は、16万6464と定められており希少性があることから、今後SANDの価格は上昇すると考えられるでしょう。
仮想通貨名/シンボル | The Sandbox/SAND |
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価格 | ¥70.02 |
時価総額ランキング | 55位 |
国内取引所 | なし(海外のBinance/OKEx/Hotbitなど) |
5.AXS【アクシーインフィニティー】
アクシーインフィニティは、ブロックチェーン技術を利用した「play to Earn(プレイして稼ぐ)」の先駆けとなったNFTゲームです。おもにフィリピンのユーザーが多く、2021年に大人気となりました。
モンスターの育成やバトルを楽しみながら稼ぐことができ、Roninチェーンによって手数料を安く抑えられるという特徴を持っています。
仮想通貨名/シンボル | Axie Infinity/AXS |
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価格 | ¥956.30 |
時価総額ランキング | 53位 |
国内取引所 | bitbank |
6.DOME【エバードーム】
エバードームは、火星内にあるドーム型都市をイメージしたメタバースプロジェクトの通貨です。エバードーム内のマーケットプレイスでアイテムの売買やイベントの支払いなどで使用されています。
エバードームは洗練された質の高いグラフィックが特徴で、広告収入や入場料などで収益を得ることができます。多くの企業と提携をしている事から信頼度も高く、今後に期待されている通貨です。
仮想通貨名/シンボル | Everdome/DOME |
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価格 | ¥0.2095 |
時価総額ランキング | 490位 |
国内取引所 | なし(海外のBybit/OKX/Gate.ioなど) |
7.APE【エイプコイン】
エイプコインはWeb3.0時代の発展に先駆ける存在として、最も注目されている通貨です。2022年3月17日に発行されたのと同時期に大手の取引所で取り扱いが開始されました。このことから、今後の期待値が高い仮想通貨であると考えられます。
エイプコインは、ガバナンストークンとして活用できる事が特徴です。保有をすることで運営に参加する権利が与えられ、運営方針の議決などで自身の意見を反映させる事ができます。
仮想通貨名/シンボル | ApeCoin/APE |
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価格 | ¥508.62 |
時価総額ランキング | 37位 |
国内取引所 | なし(海外のBinance/Bybit/Gate.io/Kucoinなど) |
8.ATLAS【アトラス】
アトラスは、近未来600年後の宇宙が舞台のNFTゲームで使われている通貨です。宇宙船内でのバトルや宇宙の探索をする中で、船などのアイテムや土地の購入をする際にアトラスを利用します。
クオリティの高いグラフィックデザインに加え、低コストな手数料であることが特徴です。
仮想通貨名/シンボル | Star Atlas/ATLAS |
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価格 | ¥0.3984 |
時価総額ランキング | 505位 |
国内取引所 | なし(海外のBinance/Kucoin/FTX/Bybitなど) |
9.SUSHI【スシスワップ】
スシスワップはUniswapから派生した通貨で、2020年8月に発行されたDEX(分散型取引所)の1つです。
下記のような印象的なサービス名が特徴といえます。
・Kashi(貸し/通貨の貸し借り)
・Onsen(温泉/貸し出しによるリターン報酬)
・SHOWYOU(醤油/Sushi Swap上のNFTプラットフォーム)
仮想通貨名/シンボル | Sushi Swap/SUSHI |
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価格 | ¥145.02 |
時価総額ランキング | 129位 |
国内取引所 | なし(海外のBinance/FTX/Huobiなど) |
10.THETA【シータネットワーク】
シータネットワークは2018年に発行された通貨で、DEX(分散型取引所)の1つです。サーバー維持費用の高さや、高解像度動画の対応不足などの問題点を解決できることから注目が高まっています。
高画質・高速通信・低コストが特徴の通貨です。
仮想通貨名/シンボル | Theta Network/THETA |
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価格 | ¥122.35 |
時価総額ランキング | 49位 |
国内取引所 | なし(海外のBinance/gate.io/OKExなど) |
11.BLOK【ブロックトピア】
ブロックトピアは、21階層・高層ビル型のプラットフォーム内で使われている通貨です。コンセプトはLEARN(学ぶ)・EARN(稼ぐ)・PLAY(遊ぶ)・CREATE(想像する)の4つからなっていて、ゲーム・不動産売買・広告収入によって収益を得ることができます。
迅速な取引かつ低コストであることが、ブロックトピアの特徴です。従来のイーサリアムチェーンでは出来なかった迅速な取引・低コストを、ポリゴンチェーンを使うことで実現しました。今後は手数料の引き下げなども期待されています。
仮想通貨名/シンボル | Bloktpia/BLOK |
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価格 | ¥0.3266 |
時価総額ランキング | 411位 |
仮想通貨取引所 | なし(海外のKucoin/Gate.io/OKExなど) |
12.XETA【ゼータ】
ゼータは、Web3.0メタバースプロジェクトであるXANAのプラットフォームで使われている通貨です。インフルエンサーの青汁王子が今後価値が上がると述べたことで、注目を集めました。
ゼータを使うことで、XANAの土地「LAND」を購入することができます。さらに、ブロックチェーン技術を利用した「play to Earn(プレイして稼ぐ)」もできる事で人気の通貨です。
仮想通貨名/シンボル | XANA/XETA |
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価格 | ¥6.50 |
時価総額ランキング | 2950位 |
国内取引所 | なし(海外のBybit/Gate.io/OKX/Huobiなど) |
メタバースの関連仮想通貨の選び方

メタバースの関連仮想通貨はかなりの数があり、どれを選んだらいいのかわからない人が多いのではないでしょうか。選ぶ際に注目しておきたいポイントを4つ紹介するので、ぜひ参考にしてみてくださいね。
1.利用したいメタバースゲームの仮想通貨かどうか確認をする
メタバースのプラットフォーム内では、独自の通貨が使われていることをご存じでしょうか。仮想通貨はアイテムの売買に必須のものであり、使うためには事前に準備をしておく必要があります。
プラットフォームの中には、Clusterのように無料で始められるものもありますが、現時点では有料のものが多いです。メタバースを始める前に、どの仮想通貨が使われているか確認をしておきましょう。
2.時価総額を確認する
時価総額とは、リアルタイムの市場価格と発行数量をかけ合わせたものをいいます。仮想通貨の種類が多くなかなか選べない人は、まず時価総額に注目することがおすすめです。
時価総額は大きいものほど取引量が多く、信頼性や需要があります。反対に少ないものほど急上昇する可能性もありますが、急激な下落のリスクや手放す時に困難になることを覚えておきましょう。
3.サービス内容に注目をする
メタバースの関連仮想通貨は、NFTマーケットプレイスやNFT・メタバースゲームなどと関連していることがあります。関連している理由は、それぞれのプラットフォームが資金調達を目的としているからです。
関連仮想通貨を選ぶときは、自分が利用したいと思えるサービスのものを選ぶとよいでしょう。
4.注目度の高さ
メタバースの仮想通貨を選ぶときは、注目度が高く将来性のあるものを選ぶことがおすすめです。仮想通貨は価格変動が大きく、注目される事例やニュースの影響によって、一気に価格が上昇することがあります。
しかし、日が経つと下落する可能性もあるので、より注目されているタイミングを狙って取引を行うとリスクを軽減することができます。
メタバース関連仮想通貨の購入方法

メタバースで使われている仮想通貨は、ほとんど日本の取引所に取り扱いがありません。しかし、海外の取引所にはメタバースで使われている通貨が豊富に揃っているので、海外の取引所で購入をしましょう。
メタバース関連銘柄の購入方法を、4つに分けてご紹介するのでぜひ参考にしてくださいね。
1.国内取引所で口座を開設
2.国内取引所で仮想通貨を購入
3.購入した仮想通貨を海外取引所に送金
4.海外取引所でメタバースに使いたい仮想通貨を購入

メタバース関連銘柄が買えるおすすめの仮想通貨取引所

メタバース関連銘柄を「どこで購入したらよいか分からない」、「それぞれの特徴が知りたい」そのように考える人が多いのではないでしょうか。
ここからは、初心者にもおすすめの仮想通貨取引所を3つ紹介します。
1.Coincheck【コインチェック】
コインチェックは口座開設や維持費用が無料で、豊富な通貨を取り扱っていることから、初心者の人におすすめの取引所です。さらにコインチェックのスマホアプリは、仮想通貨取引所の中でダウンロード数No.1を誇っています。
18種類の銘柄を取り扱っており、取引最低価格は500円からです。かんたん本人確認をする事で最短1日から取引ができる所も魅力の1つと言えるでしょう。
日本円の入金方法は、銀行振り込み・コンビニ入金・クイック入金の3つがあるので自分に合った入金方法を選択してくださいね。
2.GMOコイン
GMOコインはコインチェックと同様に、口座開設や入出金・預入などの各種手数料が全て無料の取引所です。取引通貨数は国内トップクラスの23種類と豊富であることから人気の取引所となっています。
GMOコインにも専用のスマホアプリがあり、「急騰急落アラート」が搭載されていることが特徴です。
コインチェックはオペレーターによるカスタマーサポート対応が充実しており、分からないことがあれば気軽に問い合わせることができるという魅力もあります。
3.DMM Bitcoin【ビットコイン】
ビットコインは、26種類の通貨を取り扱っており、最短1時間で取引を開始する事ができます。コインチェックやGMOコインと同じように、各種手数料が無料なことから初心者におすすめな取引所です。
DMM Bitcoinのアプリは横画面対応をしており、操作性の良さやサーバーの安定性が人気の理由となっています。
取引所選びに迷った場合は、種類が豊富で操作がしやすく、スムーズな取引ができるDMM Bitcoinを選ぶと良いでしょう。
メタバース関連仮想通貨の今後の将来性

メタバースの普及に伴い、関連仮想通貨の今後が気になる人は多いのではないでしょうか。
現時点では、日本・世界の大手企業が参入の開始や検討を発表しています。このことからさらに拡大化が見込まれており、メタバース関連仮想通貨の需要が高まっていくと予想されます。
投資としての利用が増える
現在メタバース関連仮想通貨を、投資目的として利用する人が多くなってきています。国内でメタバース事業を展開しているBrave group(ブレイブグローブ)が、香港のブロックチェーンゲーム開発企業から3億円もの出資を受けて、資本業務提携を発表しました。
このようにメタバースへの事業拡大に伴い、今後はメタバース関連仮想通貨を利用して投資をする企業が日本・世界で増えていくと考えられます。
メタバースユーザーの増加に伴い利用者が増える
メタバースは、様々な企業の参入などによる影響から、利用者が年々増加傾向にあります。博報堂DYホールディングスによると、国内のメタバース利用者は推計約680万人にのぼるとのことです。
このようにメタバースユーザーの増加が見込まれていることから、関連仮想通貨の利用者も徐々に増えていくことでしょう。
メタバース関連仮想通貨の注意点

メタバースをより楽しむためには欠かせない仮想通貨ですが、利用するにはリスクがある事を忘れてはいけません。
メタバース関連仮想通貨を利用する際の注意点を、3つに分けて解説するので参考にしてくださいね。
1.価格変動により暴落するリスクがある
仮想通貨は価格の変動が大きく、ニュースや話題性から急激な高騰・下落をする場合があります。これはプロの投資家にも予想できないことであり、断言することができません。
仮想通貨を利用したい時は、急な価格変動によるリスクに備えるために小額から始めるなどの対策が重要です。
2.送金時のアドレス入力ミスに注意
メタバースで仮想通貨をウォレットに送金するためには、受け取り用のアドレスを入力しなくてはなりません。しかし入力時にアドレスを間違ってしまうと、大事な資産を失ってしまう恐れがあります。
そのようなリスクを軽減するために、入力する時はアドレスをコピペするなどの対策がおすすめです。
3.詐欺に注意
メタバースではセキュリティが十分ではない事が問題になっています。他人のアバターになりすまして詐欺目的の勧誘をしたり、偽マーケットプレイスへ誘導するためのURLが送られてきたりなどさまざまです。
このような被害に合わないために以下の対策を心がけましょう。
・むやみにURLを開かない
・ログインパスワードを強固なものにする
・セキュリティソフトを導入する
・アプリやOSを最新のものにする
まとめ
メタバース体験をより盛り上げるために欠かせない仮想通貨。リアルタイムで価格変動が起こるため簡単に選ぶことは難しいですが、本記事で紹介したように時価総額やサービス内容・注目度を確認する事で選びやすくなります。
現在はメタバース関連仮想通貨の価格が全体的に減少傾向にありますが、メタバース自体の需要や注目が高まってきているので、急な高騰が起こる可能性もあるでしょう。
これからメタバース関連仮想通貨を利用したい人は、ぜひ今回紹介した銘柄を参考に選んでみてくださいね。