バーチャルインフルエンサー

バーチャルヒューマンの費用や失敗しない選び方を解説!メリット・デメリットも紹介

本物の人間と見間違えるほどリアルなCGで描かれた、バーチャルヒューマン。近年ニュースなどで目にすることも増えましたが、広告などに使用する際どのくらいの費用がかかるのか知らない方も多いのではないでしょうか。

この記事では、広告などに使用するバーチャルヒューマンを制作するためのサービス・費用や、話題の immaを含むバーチャルヒューマンの事例をご紹介します。この記事を読むと、バーチャルヒューマンの制作や起用がより身近なものに感じられるでしょう。

バーチャルヒューマンとは

バーチャルヒューマンとは、CG技術によって作り上げられた仮想の人間のことです。SNSの投稿をしたり雑誌の表紙を飾ったりと、本物の人間のように活動するのが特徴。バーチャルインフルエンサーとも呼ばれます。

CGで制作した人物(もしくは顔のみCGで体は実写)と実写の背景を組み合わせるのが基本の作り方です。静止画だけでなく動画になることもあり、1秒の動画を作るために多くの時間がかかります。

また、声を発する場合はいろいろな人の声を組み合わせたり声優が起用されることもあります。

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バーチャルヒューマン制作のサービス例や費用を紹介

実際に広告などで使用するバーチャルヒューマンを制作する場合、どのようなサービスがありどのくらいの費用がかかるのでしょうか。費用については公開されていないものもありますが、代表的なサービスを5つピックアップしました。

なお、サービスによって制作できるバーチャルヒューマンの形態が異なります。画像のみでよいのか動画も必要なのかによって選ぶべきサービスが変わるため、事前に明確にしておきましょう。

INAI MODEL

INAI MODELでは、「GAN」と呼ばれるAI技術により実在しない架空の人物画像を制作することができます。撮影や3Dモデルを作る必要がないため、コストや時間を大幅に削減することが可能です。

瞬時に生成された画像は、実在する人間と区別がつかないほどリアルであらゆる国籍に対応。性別や年齢なども自由自在で、企業のイメージキャラクターやファッションモデルなど幅広い用途に活用することができます。費用については問い合わせが必要です。

anma

anmaでは、ワンクリックで簡単にバーチャルヒューマンのヘッドピース(頭部分)画像を生成できます。2023年2月現在はクローズドbetaの状態ですが、希望者には一部のサービスや情報を公開中です。

anmaはバーチャルヒューマン制作の費用や期間を短縮することで、バーチャルヒューマンのより早い社会実装を目指しています。費用については問い合わせが必要です。

snaplace

snaplaceでは、バーチャルインフルエンサーの制作からSNS投稿用の画像の企画・制作を行っています。イメージ画像や要望を伝えると、それに合ったバーチャルインフルエンサーの制作が可能です。

プランと費用については以下の通りです。

プラン 料金(税込) 概要
赤ちゃんバーチャルインフルエンサー制作 195.8万円
  • 3Dモデリングした赤ちゃんバーチャルインフルエンサーの元データ
  • インスタグラム投稿用の支給された写真に合成した20投稿分の写真
バーチャルインフルエンサー制作 184.8万円
  • 3Dモデリングしたバーチャルインフルエンサーの元データ
  • インスタグラム投稿用の支給された写真に合成した20投稿分の写真
バーチャルインフルエンサーインスタ運用 月額

38.5万円

  • 月間1~6万人程度への広告リーチを含む、月間3背景×2シーンの合計6投稿

 

Digital Humans, Inc.

Digital Humans, Inc.では、AIを搭載したデジタルヒューマンを制作できます。接客や業務を行うことができるため、ブランドアンバサダーやインフルエンサーだけでなくアドバイザーやコンシェルジュとしても活躍するでしょう。

デジタルヒューマンの外観や声色などはオプションから選択が可能。費用については問い合わせが必要ですが、2週間のフリートライアルがあるため試してみるのもいいでしょう。

atali

ataliでは、バーチャルヒューマンのプロデュースと制作を行っています。本物の人間に近い「ハイパーリアル」やキャラクター要素の強い「セミフォトリアル」など複数のバリエーションがあり、ニーズに合わせての制作が可能です。

バーチャルヒューマンのコンセプトメイキングからストーリーメイキング、アートディレクションまでを担当し、静止画だけでなく動画を作ることができるのも特徴。費用については問い合わせが必要です。

バーチャルヒューマンのメリット・デメリット

バーチャルヒューマンを起用することによるメリットとデメリットをご紹介します。

バーチャルヒューマンのメリット

バーチャルヒューマンの最大のメリットは、企業やブランドのイメージにぴったり合った人物を作れることです。外見だけでなく内面もコントロールできるため、理想的なキャラクターに仕上がります。インフルエンサーとして活用する場合は、炎上やスキャンダルのリスクを回避できるでしょう。

また、時間や場所の概念にとらわれないため、移動時間や移動費も不要。人間の力を超えた非現実的な表現ができるのも魅力です。

さらに、コンディションに左右されることがないため、常に最高の状態を保つことができます。年齢や体型が変わることはありませんが、あえて変化をつけることができるのもメリットと言えるでしょう。

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バーチャルヒューマンのデメリット

バーチャルヒューマンのデメリットとしては、独自に制作するのが難しいうえ、依頼する場合もバーチャルヒューマンを制作できるサービスがまだ少ないことが挙げられます。

しかし、そんなサービスも徐々に増えてきており、近年ではバーチャルインフルエンサー専属のモデルエージェントも存在します。今後さらにバーチャルヒューマンの需要が高まるにつれ、バーチャルヒューマンを制作・起用しやすい環境が整っていくことでしょう。

バーチャルヒューマンの活用例と実例

バーチャルヒューマンは具体的にどのような分野で活用されているのでしょうか。活用例と実例を見ていきましょう。

バーチャルヒューマンの活用例

さまざまなシーンで活躍するバーチャルヒューマンですが、まず第一に想像されるのがバーチャルモデルではないでしょうか。

バーチャルモデルとは、SNS上などでモデル活動をするバーチャルヒューマンのこと。顔や体型を自由に設定できるため、外見による影響力が大きいモデル業はぴったりです。バーチャルシンガーやバーチャルアイドルとして活用される場合もあります。

また、バーチャルヒューマンは感情表現をしたり複数の言語を話すことができるため接客業にも適しています。ディスプレイ上にバーチャルヒューマンを表示させ、消費者は本物の人間とやりとりしているような気分で買い物などをすることができます。

実例としてはモデルのimma(イマ)などが活躍中

バーチャルヒューマンの実例として、2018年にInstagramに登場し、世界的ブランドとのコラボや東京オリンピック閉会式への出演で注目を集めているimma(イマ)。ご存知の人も多いのではないでしょうか。

現在国内外では、幅広い個性を持ったバーチャルヒューマンが活躍しています。2023年2月現在SNSのフォロワー数が300万人に迫るLil Miquela(リル・ミケーラ)や、キャラクター要素が強く個性的なルックスのnoonoouri(ヌーヌーリ)などその形式はさまざまです。

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バーチャルヒューマンの可能性

現時点ではモデルなど広告分野での活躍が目立つバーチャルヒューマンですが、これからはさらに広い分野でバーチャルヒューマンの活躍に期待できるでしょう。

例えば、バーチャルヒューマンとAIを組み合わせれば、企業の受付などで案内をすることも難しくはありません。教育分野ではバーチャルヒューマンが講師をすることによって教育の均一化を図ることもできるでしょう。

さらに、日常生活を見守る存在としても注目を集めています。公共施設や福祉施設に導入することで、利用者の状態を観察し声掛けをするといったケアも可能です。

まとめ

CGで描かれた、まるで本物の人間のようにリアルなバーチャルヒューマン。有名ブランドや企業が続々と広告に起用するなど注目を集めています。

独自に制作すると費用や時間のかかるバーチャルヒューマンですが、手軽に制作できるサービスもリリースされ、より身近なものになってきました。これからさらに活躍するであろうバーチャルヒューマンに、ぜひ注目してください。