バーチャルインフルエンサー

バーチャルヒューマンをマーケティングに活用する方法とは?モデルやインフルエンサーに起用

CGを使って制作され、実際の人間と見分けがつかないほどのリアルなビジュアルを持つバーチャルヒューマン。SNSや広告で目にする機会が増え、バーチャルヒューマンをマーケティングやブランディングに活用したいと考えている方も多いのではないでしょうか。

この記事では、バーチャルヒューマンをマーケティングなどに活用するための方法と、実際にバーチャルヒューマンが活躍している分野や活用例をご紹介します。この記事を参考に、バーチャルヒューマンのマーケティング活用への理解を深めてください。

バーチャルヒューマンとは

バーチャルヒューマンとは、CG技術を用いて実際の人間と見間違えるほどリアルに作り込まれた人間のことです。これまで私たちが見てきたCGキャラクターのイメージとは一線を画す細密に表現された顔や髪が特徴で、静止画だけでなく動画に登場する場合もあります。

実際の人間とは異なり、外見・性格の自由な表現が可能なのはもちろん、体調不良やスキャンダルなどの心配がないうえ、移動コストが不要、スケジュール管理が容易など多くのメリットがあるのが特徴。

バーチャルヒューマンの中には、SNSを運用しすでに多くのフォロワーを持つバーチャルインフルエンサーも存在し、大手企業とのコラボレーションをするなどその認知度は広がるばかりです。

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バーチャルヒューマンによるマーケティングやブランディングとは

幅広い分野で活躍するバーチャルヒューマンですが、具体的にどのような分野で活躍するのでしょうか。ここではバーチャルヒューマンがマーケティングやブランディング活動をする主な例をご紹介します。

現在、バーチャルヒューマンが活躍する分野としてもっとも代表的なのが、ファッション分野です。ファッション分野では、バーチャルヒューマンをファッションモデルとして起用する例が多く見られます。バーチャルヒューマンが雑誌の表紙を飾ったり、SNSで有名ブランドのアイテムを身につけたりなど、実際の人間のモデルと同じ表現が可能です。

さらに、バーチャルヒューマンの場合、体型や年齢も自由に設定できるため、ブランドイメージに合わせたモデルの起用ができます。いわゆるモデル体型から、消費者が身近な存在に感じられる一般的な体型まで再現できるのが魅力です。

また、バーチャルヒューマンを企業や商品の広告塔として起用する例も多く見られます。バーチャルヒューマンがインフルエンサーやアンバサダーとなり、ブランディング活動をすることが可能です。

バーチャルヒューマンは実際の人間と同じようにそれぞれ個性を持っており、すでにSNSで多くのフォロワーを抱えるインフルエンサーも存在するため、ターゲットとなる層にダイレクトに情報を発信することもできます。

バーチャルヒューマンをマーケティングやブランディングで活用する方法

バーチャルヒューマンをマーケティングやブランディングで活用するためには、おもに2つの方法が挙げられます。

新規開発

まず、バーチャルヒューマンを自社もしくは他社に依頼し、新規に開発する方法が挙げられます。ただし、バーチャルヒューマンを開発するためには膨大なコストと時間がかかり、リアルに作成すればするほど多大な労力が必要です。

一方で、AI画像生成システムを駆使し、存在しない架空のモデル画像を作成・販売するサービスも存在します。そのようなサービスを活用すると大幅なコストダウンに期待できるでしょう。

モデル事務所を通して起用

バーチャルヒューマンの需要拡大に伴い、バーチャルインフルエンサー専門のモデル事務所も存在します。一般的なモデル事務所と同じく、事務所がバーチャルインフルエンサーのマネジメントから、企業・ブランドとのビジネスサポートまでを行ないます。

また、バーチャルヒューマンの新規開発と共に、既存のバーチャルヒューマンのレンタルを行なう企業も存在するため、ニーズに合わせて活用できるでしょう。

バーチャルヒューマンの実際の活用例

バーチャルヒューマンをマーケティングやブランディングに活用している実際の例をご紹介します。ここでは、日本発のバーチャルインフルエンサーをピックアップしました。

Imma(イマ)

2018年に誕生した、女性バーチャルモデルのimma(イマ)。ピンクのボブヘアがトレードマークで、顔のアップを映しても本物の人間と見分けがつかないほどのリアルなビジュアルが特徴です。

フェラガモやバーバリーなどの世界的ブランドとのコラボやSK-Ⅱ、KATEといった化粧品ブランドとのコラボに加え、雑誌の表紙を飾るなど実際の人間のモデルと変わらない活動をしています。

YU(ユウ)

2020年にGUから誕生した、女性バーチャルヒューマンのYU(ユウ)。GUのアイテムを身に着けGU専属モデルとして活躍していますが、身長は158cmと平均的な女性の体型であることが特徴です。

「自分はモデルさんのように着こなせない」という消費者の悩みに耳を傾け、ランダムに選出した女性200名の体型を計測し、平均値を参考に開発されました。そんなYUの悩みは「すぐに体型が変わること」であるなど、消費者が寄り添いやすいキャラクターに作り上げられています。

山鳥水生(やまとりみずき)

2020年にサントリーコミュニケーションズ株式会社の公式インフルエンサーとして任命された、男性バーチャルヒューマンの山鳥水生(やまとりみずき)。サントリーの宣伝コミュニケーション部で働きながら、SNSを通してインフルエンサーとしても活躍しています。

料理やお酒が好きなキャラクターで、Instagramには「#居酒屋みずき」「#ビストロみずき」「#barmizuki」などのハッシュタグと共に、手料理やお酒のアレンジ方法などを多数投稿しています。

Liam Nikuro(リアム・ニクロ)

2019年に誕生した、男性バーチャルヒューマンのLiam Nikuro(リアム・ニクロ)。ロサンゼルス出身で、アメリカ人の父と日本人の母を持つマルチプロデューサーです。ファッションや音楽の分野で活躍しています。

また、アメリカ合衆国ワシントンD.C.に拠点を置くプロバスケットボールチームのワシントン・ウィザーズとパートナーシップを結んだことも話題となりました。

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バーチャルヒューマンの将来性

さまざまな可能性を秘めたバーチャルヒューマンですが、どのような将来性に期待できるのでしょうか。最新のバーチャルヒューマン市場のレポート*によると、バーチャルヒューマンの市場規模は2030年には5,275億8,000万米ドルほどに達すると予測されています。

予測期間に渡っての年平均成長率は46.4%にまでなると言われており、バーチャルヒューマンがさまざまな分野において活躍することは確かだと言えるでしょう。

なお、バーチャルヒューマンはバーチャル体験に抵抗の少ないZ世代に受け入れられやすいことから、今後さらなる影響を及ぼす存在になることに期待できます。

*Digital Human Avatar Market By Product Type, By Industry Vertical, and By Region Forecast to 2030

まとめ

CGで本物の人間そっくりに作り上げられた、バーチャルヒューマン。実際の人間と同等、またそれ以上の影響力を持つこともあり、企業や商品のマーケティングやブランディング活動を担う存在として期待されています。

バーチャルヒューマンの新規開発には膨大な時間とコストがかかりますが、低コストでバーチャルヒューマンの画像を作成できたり、既存のバーチャルヒューマンをレンタルできるサービスも存在します。今後さらに影響力を拡大していくであろうバーチャルヒューマンに、これからも注目したいですね。