実在する人間よりも自由な表現が可能なバーチャルヒューマン。imma(イマ)のような人気バーチャルインフルエンサーの登場もあり関連イベントが増えてきましたが、いったいどのようなイベントがあるのでしょうか。
この記事では、過去に行われたバーチャルヒューマンが関連するイベントで、代表的なものを7つ紹介します。この記事を読むと、国内外でバーチャルヒューマンへの注目度が増しているのがわかるでしょう。
バーチャルヒューマンが関連する代表的なイベント7選
バーチャルヒューマンが関連するイベントで、代表的なものを7つピックアップしました。
展覧会・エキシビション系のイベント
ギャラリーなどで行われる、展覧会・エキシビジョンなどのイベントを紹介します。
imma天
2021年に東京・渋谷で行われた「imma天」。2018年に登場したアジア発のバーチャルヒューマンであるimma(イマ)と、13組のアーティストがコラボレーションしたグループ展です。バーチャルヒューマンが展覧会をしたのは、今回が初と言われています。
コンセプトは、「何がリアルで、何がフェイクなのか?」。吉田ユニや河村康輔といった日本のアーティストが、immaをモチーフにした作品を展示しました。
Beyond – The new CHAPTER of digital fashion
「Beyond」は、2022年にアジア初のバーチャルヒューマン制作会社のAww Inc.とロンドンを拠点とするデジタルファッションカンパニーXTENDED iDENTiTY LTDが共同で行った展示会です。
Aww Inc.を代表するバーチャルヒューマンであるimmaが、XTENDED iDENTiTYがデザインしたデジタルファッションを着用しました。この展示会を通して、NFTや暗号資産関連で活躍するLGBTQ+のコミュニティの存在を広めるきっかけになることを目的としています。
Complexcon Long Beach 2022
カリフォルニアロングビーチで開催された、ファッション・ブランド・音楽を楽しむ「Complexcon Long Beach 2022」です。そこで、バーチャルヒューマン制作会社のAww Inc.と暗号資産取引所であるCoinbaseが共同でブースを出展しました。
Twitterによるオーディションで400名を超える応募から選ばれたNFTのアバターがモデルとなり、immaのバーチャルファッションを着用。アーティストの垣根を超えたプロジェクトとなりました。
Bright Moments Residence Series
「Bright Moments Residence Series」は、NFTの可能性を拡大するコミュニティであるBright Momentsと、NFTプラットフォームのArt Blocksの共同プログラムです。2023年にimmaがアーティスト・イン・レジデンスに選出され、アートコレクションの「immprint」を発表しました。
「immprint」はクリエイティブ・コーダーの中野美咲と協力して制作され、imma自身がどのように誕生し今のような存在になったのかを表現したコレクションです。
αU research × KAMITSUBAKI STUDIO presents prompt αU
「αU research × KAMITSUBAKI STUDIO presents prompt αU」は、2023年に東京・渋谷で開催された展覧会です。R&DコレクティブのαU researchと、バーチャルシンガーの花譜らを率いる音楽レーベルKAMITSUBAKI STUDIOのコラボレーションプロジェクトとして話題を集めました。
展覧会では、もともとアニメや漫画を思わせるヴィジュアルを持った花譜が、VIRTUAL HUMAN KAFとしてバーチャルヒューマン化された姿が発表されました。
パフォーマンス系のイベント
ナイトクラブでのパフォーマンスやライブなどのイベントを紹介します。
06S FINAL
東京・渋谷のナイトクラブで行われていた「06S」は、テックアートとダンスミュージックを融合させたパフォーマンスを行うイベントです。このイベントの最終回となる2020年の「06S FINAL」で、バーチャルヒューマンアーティストYELLOCKによる世界初のライブパフォーマンスが行われました。
YELLOCKのキャラクターデザインは、ベルリンを拠点に活躍するプロダクションMimic Productionsが担当しています。Mimic Productionsはハリウッド映画「猿の惑星」「アバター」を手掛けた経験もあり、当日も来日してオペレーションを行いました。
IMAGINARY WORLD
2022年にオンラインで開催された、PROTOTYPING OSAKA PROJECTが送るバーチャルライブ「IMAGINARY WORLD」。
これはバーチャルヒューマンの国内初ライブとされ、バーチャルシンガーの理芽やバーチャルヒューマン/アーティストのte’resaが出演しました。
まとめ
自由な表現ができることから注目を集めているバーチャルヒューマン。関連イベントには展示会やパフォーマンスなどさまざまな形があり、バーチャルヒューマンの可能性が感じられます。今後、バーチャルヒューマンは私たちの生活により密接に関わる存在になるかもしれませんね。