インフルエンサーや広告モデル、アイドルなど、さまざまな分野で活躍するバーチャルヒューマン。KDDIのクリエイティブチーム「au VISION STUDIO」が発表したcoh(コウ)も、その中の1人です。
この記事では、cohのキャラクターやこれまでの活用事例、制作会社についてまとめました。これからさらに注目度が増すであろうバーチャルヒューマンの存在に、ぜひ注目してみてください。
バーチャルヒューマンcoh(コウ)とは
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cohはKDDI株式会社のクリエイティブチームであるau VISION STUDIOが2021年に発表した、全身フルCGバーチャルヒューマンです。「人に等しい存在である」「究極のインターフェース(異なるもの同士を繋げるもの)である」というテーマのもと誕生しました。
cohのSNSアカウントには、実在する人間のようなリアルな日常を切り取った写真が投稿されています。これからもブランドや企業のモデル・アンバサダーなど、さまざまな分野での活動を展開してく予定です。
cohの活用事例
アンバサダーやモデルとして活動するcohの、これまでの活用事例を紹介します。
デジタル展示「HYPER LANDSCAPE」のアテンダー
日本科学未来館でのデジタル展示「HYPER LANDSCAPE」にて、cohがアテンダーを務めました。HYPER LANDSCAPEはau VISION STUDIOがプロデュースした企画で、スマートグラスを通してのみ体験できるデジタルコンテンツです。
スマートグラスを装着した参加者が館内を歩くと、スマートグラスに現実の景色とリンクしたコンテンツが表示されます。cohはその中で、参加者に語りかけるような案内役を務めました。
イガリシノブ×KANEBOの企画モデル
au VISION STUDIOと化粧品会社KANEBOが公開した美容コンテンツにて、cohがモデルを務めました。企画内では人気メイクアップアーティストのイガリシノブさんとコラボレーションし、イガリシノブさんがcohにメイクを施したルックも公開されています。
ルックは2種類発表され、「Me」ルックではcohの無垢さをイガリシノブさんの感性で表現し、「New Me」ルックではcohの内にある強さや意志を表現しています。どちらもリアルな仕上がりで、バーチャルヒューマンの可能性を感じさせるコンテンツです。
衣服シミュレーション デモ体験のモデル
アパレル業界の課題解決のために開発された、衣服シミュレーションのデモ体験にてcohがモデルを務めました。
アパレル業界では、大量廃棄や生産時に排出される二酸化炭素による環境被害が課題となっています。au VISION STUDIOはこの課題をデジタル技術によってサポートすべく、サンプル制作に着目しました。
サンプルの3DCGを作成し、スマートグラスを通して実物大のサンプルを確認できるシステムを開発。その3DCGの衣服をデジタル上でcohに着せることで、よりリアルな仕上がりをイメージできる仕組みです。
cohを開発した「au VISION STUDIO」とは
au VISION STUDIOは、2020年にKDDI株式会社が発足したクリエイティブチームです。エンターテイメントをはじめとするさまざまな分野でDXを推進し、新たな体験を提案することを目的としています。
社外のクリエイターとコラボレーションも目立ち、cohの開発にはau VISION STUDIOだけでなく株式会社Aww、ジオメトリー・オグルヴィ・ジャパン合同会社が携わっています。
au VISION STUDIOは今後もあらゆる観点から、未来の体験を企画・制作・実装を目指していくでしょう。
まとめ
cohはKDDI株式会社のクリエイティブチームである、au VISION STUDIOによって生み出されたバーチャルヒューマンです。デジタルと人間を繋げるための存在として、アンバサーやモデルとして活動しています。
AI技術の進歩にともない機械と人間の境界線が曖昧になりつつある今、cohのようなバーチャルヒューマンの存在が、私たちに大きな影響を与えるかもしれません。