バーチャルインフルエンサー

韓国で急成長中!注目のバーチャルインフルエンサー10選|人気のlucyやLizzie Yeoも紹介

本物の人間のような容姿を持った、バーチャルインフルエンサー。CGとは思えないリアルさに驚いた人も多いのではないでしょうか。アメリカのLil Miquela(リル・ミケーラ)や日本のimma(イマ)の活躍が目立ちますが、韓国からも魅力的な人物が多数登場しています。

この記事では、韓国で急成長しているバーチャルインフルエンサー市場で、注目を集める10人をご紹介します。韓国発のバーチャルインフルエンサーとして人気のRozy(ロジ)やYuA(ハン・ユア)もピックアップしました。この記事を読むと、韓国のバーチャルインフルエンサー市場の盛り上がりを実感することができるでしょう。

バーチャルインフルエンサー(バーチャルヒューマン)とは

バーチャルインフルエンサー(バーチャルヒューマン)とは、CGで人間そっくりに作られた「仮想人物」のことです。バーチャルモデルやデジタルインフルエンサーなどと呼ばれることもあります。

おもにInstagram(インスタグラム)やTwitter(ツイッター)といったSNS、雑誌や広告に登場し、インフルエンサーやモデルなどとして活躍中です。

コンディションに左右されたり場所や時間の制限がないことから、本物の人間よりも自由な表現が可能。スキャンダルや炎上のリスクも低く、新たな広告塔として注目を集めています。

バーチャルインフルエンサーとは?デメリットはある?人気のimmaやGUのyuを紹介CG技術によって誕生した、バーチャルインフルエンサー。有名企業がバーチャルインフルエンサーを起用していることから、近年その名を耳にする機...

韓国のバーチャルヒューマンの歴史

世界初のバーチャルインフルエンサーが誕生したのは2017年頃と言われていますが、韓国では1998年にバーチャルモデルの初期と言えるキャラクターが誕生しています。名前はアダムで、サイバー歌手として活動しました。

アダムは約1年半にわたる活動で、2つのアルバムを発表。約20万枚を売り上げるなど注目を集めたものの、当時の技術力ではアダムの活動を拡大するのは難しく、短期間での活動となりました。

なお、アダムの容姿はアニメのキャラクター的な要素が強く、現代のバーチャルヒューマンのようなリアルな容姿とは少し異なります。

韓国で注目を集める人気のバーチャルインフルエンサー10選

韓国で注目を集めている、人気のバーチャルインフルエンサーを10人ピックアップしました。個性的な人物ばかりなので、ぜひお気に入りのキャラクターを見つけてくださいね。

Rozy(ロジ)

Rozy(ロジ)は、韓国で最初に誕生したバーチャルインフルエンサーです。身長171cm、体重52kgとスレンダーな体型で、おもにモデルとして活動しています。

韓国雑誌「W Korea」に登場したり、即席袋麺の「トゥムセラーメン」のパッケージモデルになったりと、幅広いジャンルでの活動が目立つ彼女。2022年には歌手デビューも果たし、素晴らしい歌声を披露しました。

ae-aespa(アイ-エスパ)

韓国の超人気アイドルグループaespa(エスパ)のアバターであるae-aespa(アイ-エスパ)。”自分のもう一つの自我であるアバターに出会い、新しい世界を経験する”というコンセプトを掲げ、メンバーそれぞれのアバターが存在します。

ae-aespaはaespaのMVや広告に本人たちと一緒に登場する姿がよく見られます。

YuA(ハン・ユア)

Smilegateエンターテインメントが開発したバーチャルリアリティゲーム「FOCUS on YOU」に登場するYuA(ハン・ユア)。純情な雰囲気が魅力的で、男性ファンを中心に人気を集めています。

ゲームの中で人気に火が付き、今後は特殊効果やVRの専門企業と手を組みさらに活き活きとしたキャラクターに仕上げる予定です。ゲーム以外のエンタメ分野での活動にも期待されています。

LUCY(ルーシー)

韓国ロッテグループのロッテホームショッピングが開発運用を行うLUCY(ルーシー)。デザイナーとして働きながら、モデルやインフルエンサーとして活動しています。

韓国の大手飲食ブランドやジュエリーブランドとコラボレーションするなど、さまざまな分野で活躍中。日本の老舗菓子メーカーであるロッテともタッグを組み、「砂糖ゼロ・糖類ゼロ*」のチョコやクッキーを扱うゼロシリーズの広告にLUCYを起用しました。

*食品表示基準による。砂糖は食品表示基準における糖類に該当します。

DINE(ダイン)

DINE(ダイン)はAIグラフィック専門企業のPulseが開発した、カラフルでポップな雰囲気が魅力のバーチャルアイドルです。独自の人工知能技術により作られていることで、人間そっくりのリアルな表情を再現できます。

デビュー曲のMVは5日間で90万回再生され、韓国だけでなく海外でも注目を集めました。

Reah Keem(キム・レア)

LG電子が人工知能(AI)技術を用いて制作したReah Keem(キム・レア)。シンガーソングライター兼DJと名乗り、音楽だけでなくアート・ファッションの要素を取り入れたコンテンツを発信するアーティストを目指しています。

2022年には芸能事務所のミスティックストーリーと業務協約を締結。同事務所の代表を務める歌手のユン・ジョンシンのプロデュースにより歌手デビューを果たしました。

Rui(ルイ)

Rui(ルイ)は自身のYouTubeチャンネルである「ルイカバリー」で情報を発信している、バーチャルユーチューバーです。キャラクターに動作や声を付けられるディープフェイクという技術を活用し、リアルな表現を可能にしました。

彼女のYouTubeチャンネルでは、本物の人間と見間違えるほどリアルな姿を見ることができます。

Lizzie Yeo(ヨ・リジ)

Lizzie Yeo(ヨ・リジ)は、韓国観光公社の名誉観光大使を務めるバーチャルインフルエンサーです。彼女のSNSでは、話題のスポットを紹介する写真が多数投稿されています。

G.G.(ジジ)

Instagramなどを中心に活躍している、2DバーチャルインフルエンサーのG.G.(ジジ)。多くのバーチャルインフルエンサーが立体感のある3DCGで作成されているのに対し、漫画のような2Dで描かれているのが特徴です。

2022年には日本でも人気を博す韓国のファッションブランド「KIRSH(キルシー)」とのコラボを行い、ルックブックではモデルとしての姿を見せました。

APOKI(アポキ)

「宇宙のどこかに住むウサギに似ている存在」をコンセプトに、デフォルメされた容姿が特徴的なAPOKI(アポキ)。バーチャルKPOPアーティストとして活動しています。

2019年よりTikTokやYouTubeを中⼼にKPOPやヒット曲をカバーした動画を配信し、大きな注目を集めました。2021年にはKPOPアーティストとしてデビューし、日本語版の楽曲もリリースされています。

2023年最新バーチャルインフルエンサーランキングTOP13!話題のimmaもランクインCGで人間そっくりに作られたバーチャルインフルエンサー。そのリアルな容姿や有名企業とのコラボレーションにより、年々注目を集めています。し...

韓国におけるバーチャルインフルエンサーの懸念点

美容整形大国とされる韓国において、バーチャルインフルエンサーの存在が人々の美の基準を過度に上昇させる恐れがあるとの懸念の声が上がっています。

仁荷(インハ)大学消費者学科のイ・ウンヒ教授は、韓国発のバーチャルインフルエンサーが、韓国で要求される美の基準を引き上げているとし、これを真似しようとする女性の間で整形手術や化粧品に対する需要を必要以上に高める恐れがあると警告しました。

まとめ

韓国ではバーチャルインフルエンサー市場が急成長しており、さまざまな個性を持った人物が誕生しています。モデルとして雑誌や広告に登場するだけでなく、歌手デビューを果たすなどマルチに活躍しているのが特徴です。

韓国発のバーチャルインフルエンサーは、本物の人間に負けず劣らずとも言えるでしょう。今後の活躍に注目ですね。